
自分の口臭チェックをしてみて何かしらの対策が必要だと思ったら、まずは自分の口臭の原因を把握する必要があります。ひとくくりに口臭と言ってもその原因となる要素は大きく分けて「生理的原因」「病的原因」「外的要因」「内的要因」4つの種類があるといわれています。
口臭の原因をしっかり把握することは、対策方法を考える上でとても重要です。口臭の原因によって対策方法は変わってくるのです。効果的な口臭対策を知るためにも、自分の口臭がどの原因によるものなのかを十分に把握しておきましょう!
「生理的原因」
生理的原因とは、起床時や空腹時など唾液の分泌が少なくなった時に発生します。唾液が少なく口が乾燥していると口臭を強くするのです。
また、テスト前や仕事の商談中に緊張して口が渇いた、なんて経験ありませんか?緊張によるストレスなどによってホルモンバランスが崩れた時などは、口が乾きやすく口臭が強くなりやすくなります。タイミングに合わせて口の中をケアすることによって口臭を予防できます。
「病的原因」
病的原因は、名前からも分かる通り歯周病や虫歯、内臓系、呼吸系、糖尿病などの病気によって発生します。口臭が病気のサインである可能性もあります。口の中でいうと虫歯や歯肉炎、歯周病は口臭の原因です。歯の隙間や穴に汚れ(プラーク)がたまりやすくなり、細菌が発生して強烈な臭いを放ちます。口内以外の病気では、胃炎や胃潰瘍などの胃のトラブルで腐った卵のような臭いがしたり、糖尿病は甘酸っぱい独特な臭いが出たりします。これら全て、何よりも治療が大事です。
「外的要因」
外的要因は、臭いの強い食べ物や嗜好品を摂取することによって発生します。臭いの強いニンニクやニラ、ネギなどを食べたり、アルコールやタバコを摂取すると口臭が気になりますよね。特にニンニクは悪臭の大きな原因となりその臭いは食後約16時間持続するといわれています。アルコールはアルコール分解する過程で悪臭が出るのですが、加えてアルコール自体に口内の粘膜を乾燥させる働きがあるので、唾液が少なくなり口臭が発生しやすくもなります。また、タバコはタールが口内の歯、舌、歯垢に付着することで不快な臭いが発生します。
「内的要因」
内的要因は、「思い込み」によって起こります。精神的なストレスや強い不安感があると、実際は何も問題がないのに自分だけが「口臭がある。」と思い込んでしまうことがあります。口臭の恐怖からノイローゼ気味になってしまうこともあるようです。この状態が続くと自臭症という病気に発展してしまう可能性もあるので、そうなる前に口臭外来に相談するとよいでしょう。